前編:予防接種の基礎知識
今回は、世界一周や長期旅行の準備段階で必ずぶつかる問題である「予防接種」についてまとめてみました。
前編は予防接種がそもそもどうして必要なのか、いくら位かかるのかなど基本的な部分について触れ、
後編では色々な予防接種の種類についてまとめていきたいと思います。
さらに「こんなことあるの!?!?」
と思いたくなるような体験談も載せてますので、最後までお付き合いください。
目次
・そもそも予防接種って必要なの?
・予防接種のメリット・デメリット
・イエローカードってなに??
・必要な予防接種の選び方
・私たちの選んだ予防接種
・都内でおすすめの病院はココ!!
・なるべく安く受けたい!!
・予防接種で死ぬこともある!?
・それでも予防接種は打ったほうがいい!
・まとめ
そもそも予防接種って必要なの?
予防接種とは、世界一周、留学や観光などの海外渡航のスタイルに関係なく、
病気の流行地域を訪れる際には必ず打つ必要があるものです。
ただ実際に海外旅行という名目で、短い期間だけ他の国へ渡航する際には、
ほとんどの方が予防接種を受けずに行っているのが現状ですよね。
ですが、これが長期の旅行、または病気や感染が広がっている地域に行くとなると、
現地で何かが起きた際に、病院にかかったり、入院したりすると手間もお金もかかってきます。
なによりも行った先で「この料理食べたい!」とか、「ここを観光しよう!」とワクワクしていた楽しい時間を病気のせいで浪費してしまうことがもったいないですよね。
体が元気じゃないと気分も上がりませんから。
また、予防接種をしていないと入国できない国があったり、予防接種証明書(イエローカード)の提示を要求されることもあります。
この国に行きたいと思っても、その証明書が無くて入国できなかった…
なんて事態は避けたいですよね。
さらに、予防接種をしなかったことで周囲の人への二次感染といったリスクもありますので、
自分に合った予防接種を事前に調べていってくださいね。
予防接種のメリット・デメリット
メリット
・感染リスクが低くなる
・仮に感染しても症状が軽く済むことが多い
・抗体を持てる
・二次感染を防ぐ
・安心感が得られる
デメリット
・費用は安くない!!
・痛い…
・人によって何を打つか、接種回数や接種期間が全然違う
・時間がかかる
・稀に身体に合わない(レアケース)
イエローカードってなに??
先ほど少し触れましたが、「イエローカード」とは入国をする際に、事前に黄熱病の予防接種を受けましたよという証明書です。
黄熱(イエロー)予防接種証明書のみをイエローカードと呼びます。紙が黄色だからという説もありますが…。
予防接種を行えば医師がカードを発行してくれますので、それを持参してください。
必要な予防接種の選び方
①下記のHPでご自身の渡航地域で流行している感染症や予防接種が必要なのか確認
②入国する国でイエローカード提示義務があるか確認(※特に南米を訪れる予定の方は必ず確認しましょう!)
③現地でどのように過ごすか、ルートや滞在日数を考えて、打つべきか決めよう!
厚生労働省検疫所「FORTH」
FORTHには予防接種の情報だけでなく、各国の最新の感染情報、
海外渡航先で体調不調になったとき対応方法等も記載されていますのでぜひ一度見てみてください。
また、文章ばかりでよくわからないという人には次回後編で
“世界一周する前に絶対知っておくべき予防接種について~種類編~”記事を作成しました!!
良ければそちらも読んでみて下さい。
私たちの選んだ予防接種
選んだのは4種類
・日本脳炎
・狂犬病
・DT(ジフテリア・破傷風の2種混合)
・A型肝炎
最後まで黄熱病を打つか悩みましたが、
今回の世界一周ハネムーンのルートならナシでもいいでしょ!って話になりました。
都内でおすすめの病院はココ!!
病院によって取り扱いのあるものと無いものがあり、国産か輸入ワクチンかが異なります。
日本で流行していないものに関しては常備していないワクチンもあり、取り寄せに時間がかかることもあります。
また金額も均一ではないので病院へ足を運ぶ前に電話で確認しておいた方がいいですよ。
最終的に三軒茶屋にある「ふたばクリニック」さんで予防接種をお願いしました。
私たち以外にもたくさんの旅行者が来てました。
(※HPに記載がありますが、黄熱病ワクチンは扱ってないので注意です。)
なるべく安く受けたい!!
予防接種は調べてみるとわかりますが、非常に高価です。
任意の予防接種のため、10割負担となります。
予算としては、5万円/人はみていた方がいいと思います。
この金額…
バックパッカーにとってはものすごく大きな負担となります。
物価の安い国だったらかなりの日数生活できる金額ですからね…。
ですが!!!!
ご自身の身体や大切な人の健康を守れると考えれば、予防接種を受けることをオススメします。
実際に私たち夫婦もバックパッカーでしたので金額としては抑えたい気持ちもありましたが、
より安全に旅を楽しむことを考えて予防接種をしました。
ボリビアで友人になったAさんは現地で犬に噛まれ、狂犬病注射を6回もするハメになったと言っていました…
これから旅に出る予定の方は本当に気をつけてくださいね。
それでも少しでも費用を抑えたいという方は、
“タイ”での予防接種をおすすめします!!
タイでは予防接種の費用を日本の3分の1以下に抑えることができます。
金額だけみたらものすごくお得ですが、タイまでの道中で感染しないよう気をつけてくださいね。
予防接種で死ぬこともある!?
これはレアケースです。
予防接種を推奨しておきながら何を言ってるんだと突っ込まれるかもですが、
死亡または死にかけることもあるんです。
もう一度言いますが、これは本当に稀なケースです。
そんな稀なケース
陥りやすいのが、ケータです…。
世界一周ハネムーン前に本当に死にかけました。。。(;_;)
予防接種は数回にわたり打つ必要があるものがあることはお伝えした通りです。
最終日にあたる3回目の注射をしたあと、20分経ったあたりから急激に気分が悪くなり、
嘔吐、下痢、脱水、発汗、全身の痒み、目の前真っ暗…
「ヤバい…」
速攻で病院に戻り、検査したところ、
“アナフィラキシーショック”と診断されました。
アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応のことです。
蜂に2度刺されるとショック死するなんて聞いたことないですか?
多くは食べ物、動物、薬物で発症するものみたいです。
ケータは点滴投与のみで入院などはすることなく、
2時間後には治まりましたが、1週間はフラフラしていました。
さらに“予防接種アレルギー”になりましたのお墨付き。
今後普通のインフルエンザ予防接種などもできないかもとの宣告まで受けました。
たしかに今思い返せば1回目の注射から、注射した肩がやけに痛かったし、全身倦怠感におそわれていたよーな…
2回目は1回目よりさらに痛みが増悪し、3回目で身体の許容量を超えたんだと思います(=_=)
人生で「おれ死ぬかも…」と初めて思いました。
それでも予防接種は打ったほうがいい!
ここまで読んでいただいた方は予防接種をすることが怖くなってしまうかもしれません。
ですが、予防接種は今までお伝えした理由の通りオススメします。
もし旅先で病気になってしまったら、せっかく楽しみにしていた旅行が楽しめなかったり、
立てていたスケジュールを大幅に変更することにもなってきます。
また、節約だと思っていたはずが、現地で病気にかかることで予防接種よりも大幅な出費になりかねません。
海外旅行保険やクレジット付帯の保険を用いて対処することもできますが、あくまで一時的処置です。
なによりも旅行のために確保した「時間」がもったいないのです。
予防接種をしようと決めたものの、予防接種スケジュール的に渡航までに間に合わないなんて話はよく聞きます。
“旅行という楽しい時間”を大切にするために、事前に余裕をもってご準備くださいね!
まとめ
最後に予防接種をする上での重要事項をまとめてみました。
・自分に必要な予防接種をきちんと選ぶ
・お金よりも健康を守ることを大切にする
・時間に余裕をもって予防接種スケジュールを組む
前編は以上です。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
皆様の旅がより楽しい安全なものでありますように、
この記事が少しでも力になれたら嬉しいです。
後編もよろしくお願いします。
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ケータ&ナツ

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